別荘はステータス？

しつこうようですがジュアン-レｰパンは高級別荘地。
ここに別荘を持っていることは大金持ちの証なので、ある意味他人に気づかれないようにしてる人もいるくらい。
アンティーブ岬の先端に行くほど桁違いに値段が上がっていく。
同じジュアンレパンでもカンヌ方向に線路沿いに安く、庶民的になっていく。
そうは言っても、海辺のアパートを所有するんだからやっぱり安くはないよ。
なのに安マンションから高級マンション、超高級別荘まで、みんな利用するのは夏の間だけ！
長くても２ヶ月、短い人は３週間！
あとはクリスマスにちょっと来て、復活祭にちょっときて、、はいいほう。
それ以外は一等地でも眠らせてるわけで、ジュアンに来た当初は「もったいない」の一点張り。
まず「使わない別荘を持ってること」そして「たった１ヶ月のための土地自体」にもったいないと思わずにいられなかった。
そんだけしかいないならホテルに泊まればいいのに。
使わない期間はレンタルするなりしてマンション・部屋を有効利用すればいいのに。
いつも閉まってるご近所の雨戸を見てはそう思っていた。
今年も９月に入りマンションにはだんだん雨戸の閉まった部屋が多くなってきた。
でもコートダジュールに住んで２回目の夏が終わろうという、今、、、「別荘」についての意識が変わったことに気がついた。
ニホンジンの私にとって「お金中心」・「仕事中心」に考えるから「使わない時期がもったいない」と思うわけで、「家族中心」に考えたらどうよ、疑問は一変。
別荘を持ってると家族、親族が集まりやすいし、日ごろの生活から開放されて人目を気にせずのびのび出来る、朝早くから夜遅くまで家族で好きに過ごせる、そのための別荘。
家族が大好きで家族と過ごす時間が何より大切なら、別荘を持たない手はないよね。
仕事してるホテルでお金持ち達を見てると本当に「家族単位」。
何するのにも家族、毎日家族、いつも家族。
飽きないのかと思うほど、家族で団体行動。
特にご主人が奥様と家族をほんとーーに大切にしてるとよく分かる。
（そのためにコートダジュールのホテルにバカンスに来てるんだから〝ニワトリと卵〟な話だけど、、）
今まで「お金持ち」→「お金有り余って」→「別荘でも買うか」と思ってた。
けど実際は「家族が大切」→「そのために仕事頑張って」→「別荘でも買うか」が正解。
アンティーブ半島やダジュール内陸の桁外れに広大な別荘の所有者などは別にして（そのために頑張って仕事しなくてもお金がある人達だから）、基本はこれ！
ステータスで買う別荘ほど悲しいものはありません。
だってステータスで持ってる別荘ではお金目当ての彼女やジゴロしか一緒に過ごしてくれないでしょ？
別荘こそ愛の結晶なのだ！
だから使ってなくてもいいらしい、そこにあることが大切なようです。