働いてるホテルのお客様がジャーナリスト系の忙しそうな人々になったから「あ。カンヌ始まったんだ。」とわかった。
のーんびりリゾート気分での朝食ではなく、戦いの前にしばしの静けさをって感じの臨戦態勢な方が多くなり、そこはかとなく漂う緊張感。
今朝はホテルのプライベート桟橋からカンヌへ船で出かけて行かれるグループもあった。うらやましー。
カンヌ、ここが人気があるのはやはり「マネー」を生み出す町だから。
映画祭以外にもクルーザーの展示会や携帯電話の見本市、不動産のフォーラム、、、と5月を皮切りにいろいろな展示会があってそのたびに町にスーツのビジネスマンが溢れかえる。
コートダジュールでスーツはおろかネクタイの人もほとんどいないのですぐに外国人ビジネスマンだとわかる。
それにみんなサングラスしてるから(外国人はもともと目の色素薄いしね)マトリックスみたいに「あの人たち」って感じですごい異質。
でもそういう「儲けたい」ってオーラが私には今や懐かしく、うれしくもある。
だってアジュレリアンって資本主義、拝金主義をすごくいやがって、「お金じゃない」なんて平気でうそぶくんですもの。
でもどっぷり拝金主義のトーキョーで生きてきた私には儲けるためにあれやこれやと策を練ったり、試行錯誤して「動いてる」感のある人や店が好き。
カンヌに集まる人達はまさに「お金儲けしよう」という過程にある人なので(モナコまで行っちゃうともう成功した人ばっかりで落ちついちゃってる)すっごくエネルギーがあって、町がそれを受け止めてすごく輝く。(日差しが強いだけ?)
カンヌ映画祭の時期は道が込んで、町も歩けないほど観光客が増えて嫌!早く終われ!っていう地元住民の声はわかるけど、私はいつも何の刺激もないコートダジュール生活に華やかな困りごとが起こるくらいいいじゃないかと思っている。
ニッチな市場です
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