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仏頂面美マダムのムッシュー操縦術

もうかれこれ2週間以上?長期滞在してらっしゃるご夫婦。
始終にこやかなご主人に寄り添う
どちらかといえば野村サチヨさん似の(もちろん外国の方です)
タヌキ系のマダムは殆どなにもしゃべらない。
あまりにも言葉を発しないので最初はしゃべれないのかと思ったほど。
それにサチヨ似なので黙ってると怖いんです(笑)。
なにか不満があるのでは?と始めは気を使いました。
正直「怖そうな奥様だけど、ムッシューはずいぶん優しいな。
どこがそんなにいいんだろ?」なんて思ってました。
でも長く滞在されているのでほぼ毎朝サービスしていると
なぜこのマダムがこんなに愛されているかだんだん分かってくるんです。
だってなんだかとてもかわいいの。
60は過ぎてると思うのになぜか少女のように見えてくる
そうするとやることなすこと恥じらいがあるように見えてくる
オーダーが毎日全てご主人がなさるのも
マダムが恥ずかしがりや屋からみたい。
時間をかけて心を開くタイプらしく、
ここのところ私にもものすごい小さい声で
「メルシ」とか言ってくれるようになった。
そうするとますますかわいく思えてきて
「ムッシュー、あなたのマダム、かわいいですね。
ムッシューのお気持ちわかります」なんて言いたくなる。
そんなことは実際には口が裂けても言えないが、
そんな思いはなんとなく伝わるらしく、
隙あらば私にチップ(5ユーロ)を渡そうとする(笑)。
私がサービス中でプラトー(お盆)でふさがってる両手の隙間に
超早業でお札をねじ込んで(?)きたり、(もちろん嬉しいです[:ウィンク:])
片手にお盆、片手にセルヴィエット(ナプキン)のセルヴィエットの隙間に
お札を入れてきたり。(もちろん断りません[:ポッ:])
渡してくれるのはムッシューだけど、
マダムの気持ちも充分伝わってきます。
マダムがいつも寡黙なだけに
何をしたら笑ってくれるかな?喜んでくれるかな?って思わせる。
マダムがいつもにこやかではないだけに
何かして差し上げることで、思わず「ニコっ」っとされると
「勝った」とさえ思えてくる
。(笑)
この作戦でムッシューを高級ホテルに連泊する常連にまで
仕立て上げたんじゃなかろうか!?

まさに美マダムの秘密ですね。
うーん、、、ますますサチヨっぽい。
野村監督が彼女へのバッシングのさなかに
「あれでもかわいいところがあるんですよ」と
たった一人かばっていたのが印象的だった。
(ずいぶん後に紀尾井町で本物を見たことあるけど、
やっぱりふてぶてしかったけどな(笑))

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