先日(パーティーにでたお蔭で)クルーザーで働いてる女子と話すことができた。
同じクルーザチームでコックの彼がその日の料理を仕切ってくれて彼女が補佐。
2人のパーティー料理の手際のよさと見栄えのよさとおいしさには目を見張った。
各種ディップ(それぞれ手が込んでてどれもおいしい)にサラダ数種(総菜屋並み)。
のり巻きは魚系がダメな人用にチキン&アボカドとサーモン&アボカド味の2種用意してあった。
メイン料理のタジン(鳥の煮込み)、クスクス、野菜の素揚げがいい香りを放っていたため
普段ならアペリティフで帰ってしまうような遠い友達(私のような)もみな残留。
夜の12時を過ぎて「タジンができたよ~」の声に列をつくって(笑)食べてから帰る人が多かった(笑)。
通常のフランスジンのちょっとしたパーティーってアペリティフにアーモンド、
アントレがサラダでメインがオーブンで焼いた肉に
デザートがオーブンで焼いた冷凍のケーキ。
これにアイスでも盛れば立派なものでニホンの一般家庭の夕食と同等レベル。
この日も若い人どうしのパーティーだからポテチくらいで食べるものないかもね、
なんて思って集まっただけに彼の「何人になっても大丈夫」で「目にも舌にもおいしい」料理のレパートリーに関心しきりだった。
普段小さくて(多分)常に揺れているキッチンで
船上の盛り上がりに華を添えるために雇われてる彼らのことだ、
フツウのパーティーなんてお手の物の様子だった。
クルージングライフに興味大の私にとって
クルーザ勤務の彼らに聞きたいことはいっぱいだったけど、
とにかく知りたいのは「あなた方ってどういう契約なの?」ってこと。
彼女の場合はクルーザーの所有者の専属チームで通年契約だそう。
冬場のオフシーズンで所有者が「乗らない」と確実な時期が彼らのバカンスになり、
こうして友人の家へ行ったり外国へ旅行したりしているらしい。
シーズンになれば毎日何時から何時までということなく、給仕からベットメイキングまでなんでもやって船底のスタッフルームで眠る日々。
「乗客がお年寄りの場合はラクだけど、若い子の時はもう~大変よ。奴らは寝ないから
それに付き合わなきゃいけないでしょ~」。
そして彼女は続ける「で・も。給料がいいのよ。給料が。」と。
そんな風に言われたらどうしても知りたいっどうしてもっ!How much?
こっそり教えてもらった彼女の給料は30~37万円!
この不況のフランスで単なるウエイトレスで30万以上!?
私の経験から絶対にご主人以外のゲストからチップもらってるだろうし、
夏だけとはいえ、同じ季節労働者として(?)ショック!
それにしても、通年でスタッフを何人も抱えてかかる年間のクルーザーの維持費って
これまたHow much?ってかんじよ。
船を買うだけじゃダメなのか、、、って「クルーザー所有」への道はまた一段と険しいものに思われた夜だった。
バンボンじゃ通じない
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