びっくりしたこと

ある朝、我が朝食係のキッチンに“お仕えしてるご主人様一家の「アラブ式コーヒー」”を淹れるためだけの道具一式を携えて使用人の方が現れた。ホテルのキッチンを貸してくれということだった。

びっくりしたこと

見たことないコーヒーマシーン

私達のカフェじゃダメかい?という微妙な空気は完全無視の真剣そのものの気迫に押されてただただ傍観。ていうか、道具がさ。見たこともない金属製の機材で、コーヒーを入れるためだけの大きさとは思えないほど大きい。(腰の高さのキッチン台に乗せてその男性の背丈くらいまであった)

中どういう構造でどんな味のコーヒーが出てくるのか興味深々だったのですが、こちらも仕事中だし、あちらも真剣なのでずっと見ていられず、写真も撮れず残念でした。(2020年に画像検索してみたのですが実物の記憶があいまいでこれといったのが見つけられませんでした)

本当にいるんだ

その後、仕事(アラブ式コーヒーの提供)を終えた彼の部屋にルームサービスを届けにいったら部屋中ご主人様の靴、服、エトセトラ。ピシッとアイロンのかかった真っ白い服、ピカピカに磨かれた靴、そういったものは彼らの下支えのがあってはじめてコートダジュールを彩っていたのだと初めて目の当たりにしました。
ほんっとーーにプロの下僕ですね。

しかし下僕に与えられた部屋とて一泊10万近くするんですケド、、、。
私の人生って一体、、、(泣)。
今、政情悪いのに中近東諸国からのお客様は変わらずほんとに多い。
あるとこにはあるのが「富」なのね。
私の給料って一体、、、(泣)。

コーヒーにあんな器具があること、それを自国から旅行先に持ってくるって発想、コーヒー専任スタッフを旅行にも連れてくるということ、持ち物の一切を下僕に管理させている人がいること、富はあるとこにはあるということ(笑)それらいっさいがっさい、すべてがカルチャーショックで忘れられない出来事でした。だからガイコク暮らしはやめられない。

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