キャトーズジュイエ。
フランス革命の起きた7月14日を祝うフランス建国記念日。
ニホンでは「パリ祭」とも言われ、シャンソンの夕べが催されたりもする。
ジュアン・レ・パンのキャーズジュイエは
町中のリゾートマンション、ホテル、別荘に〝戻ってきた〟
夏だけのジュアニアンたちがひとまず海を目指して〝南下〟することから始まります。
私が海に着いたのは21時半ごろ。
すでに国際ジャズフェスティバル会場では今日のセッションが観客を魅了していました。
モーヴに染まる海にはすでにたくさんのクルーザが
この特別な夜がふけていくのをゆっくりと待っています。
私はジャズフェスティバル会場のちょうど裏手にある海に突き出た
「プロヴァンサル・ビーチ」のラタンのソファーでアペロ(アペリティフをとること)。
この夜はとあるハリウッドアクターも家族づれで来ていました。
「ジャズフェスティバルが無料で聞けちゃう?」なんてけちな庶民心まるだしで
行ったのだけど、そこはさすがにちょっとハイソなビーチバー。
「プロヴァンサル・ビーチ」専属のジャズシンガーが
国際ジャズフェスティバルから流れてくる音を掻き消すように生演奏していました(泣)。
せっかく一流ミュージシャンのジャズが流れて聞こえてくるんだから
それでいいのにねぇ?なんて考えるのは私だけ?
やはりセレブリチー達は「どこかから流れてくる曲を酒の肴」にはしないらしい。(笑)
花火の直前、ベルリーブ水上スキーチームによる、水上イルミネーション走行が
暮れ行く海上に華やかな光のトリコロールを描く。
これは主にホテルベルリーブのテラスに集まったセレブ達を楽しませるためのもの。
花火の前座みたいなものだけに、見ていて気分も上がる!
22時ごろから海の向こうにカンヌの花火が始まって、
ジュアン湾を囲む丘の中腹にヴァロリスの花火、
丘の向こうにもムージャンのものか花火があがる。
あちこちで「ブーケ」(花火の花束」が光輝く。
おしゃべり、シャンパン、ジャズの調べ。。。
それらの音と光が360度を取り囲む。
22時半ジュアン・レ・パンの花火が始まった。
カンヌのラストブーケと重なる粋なタイミング。
私はプロヴァンサル・ビーチのパントン(桟橋)に移動して、
真っ暗な海からあがるまん丸の花火が波に映って広がっていくのを、
口を押さえながら(フランスでは花火に歓喜の声をあげない)見ていました。
コートダジュールのヴァカンスが美しいのは、
ゲストも迎える側もヴァカンスへの集中力があるから。
打ちあがる花火のひとつひとつに皆の「最高のヴァカンスにするぞ!」って気合が込められて、
花火が上がるごとにジュアンのビーチ中に熱い期待のような「熱狂」が膨らんでいく。
そう、この花火の終わりはヴァカンスの始まりなのだ。
キャトーズジュイエの花火にはコートダジュールの魔法がかけられているのかもしれない。
私的に完璧でした。今年のキャトーズジュイエ。以上 あとはポチっっと→
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