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フランス労働ムービー 

「ロゼッタ」は99年度カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いたフランス映画。
主演のエミリー・デュケンヌも主演女優賞を受賞しました。
パルムドールをとるフランス映画は何気に少ないので、
フレンチ狂だった当時張り切って映画館に見に行ったような気がします。
でもその時にはまだわからなかった。
「仕事を得ることだけが人生の目標になってるような貧しい少女の物語」
この映画のどこがパルムドールをとる程のものなのか。
内容も主張も伝えたいことが何なのかよくわからなかった。
時が経ち、その時は考えても見なかったけど、私はフランスで働くようになっていた。
そしていつしか度々「ロゼッタ」のシーンを思い出すようになり、
「ロゼッタ」が感覚的によくわかるようになっていた。
どこがどうわかるようになったのかはものすごく説明しずらいのだけど、
同じ傷み、または目をそらしたい事実、を共感できるようになった気がします。
(無理やり説明すれば8月に「蛍の墓」を観る時のような感傷?)
日本で観て以来7年位は観てないわけだけど、
今改めて見たらどんな印象をもつのだろう?
原語版で観てみたいような、
痛すぎるから観たくないような複雑な気持ちになります。
日本で観た時には当時のプロモーションも含め、
まったくもって主題を取り違えていたと思います。
そしてやはりニホンのような豊かな国にいては
どうしたって理解できない話だったと思っています。
(今のニホンの労働状況は悲惨らしいけど)
それに対して文豪エミール・ゾラ原作、ジェラルド・パラデュー主演の炭鉱映画
「ジェルミナール]もフランスで働き始めてからよく思い出す映画のひとつ。
こちらはフランスの資本主義体系と貴族/労働階級の社会的構図などが
わかり安い話になっていますが、その端々に未だになんら変わってない
社会のひずみみたいなものが象徴的に表現されています。
下層の労働者階級は悲惨です。
最下層なら落ちるとこはもうないけど、
ただの下層階級では現状も地獄、その上今日生き残れなければ
最下層に落ちるかもしれないという恐怖を常に抱えていなければならないのですから。
私もCDI(無期限労働契約)が欲しい!!
付き合う男は絶対にCDIでないと嫌とか(笑)言ってます。
(ジャポネーズらしい発想↑で我ながら笑えます)
フランスできちんとヴィザ付きでお仕事されてるニホンジンの
ほとんどは優秀な方たちなのでこういう話はあまりされませんが、
フツーのダメなフランス人と同様にいつ路頭に迷うかわからない
CDD(期限付き労働契約)での労働をしている私にとって
「ロゼッタ」は他人事ではない話。
私のように計画性もなくフランスで仕事することを考えてる方は
まず「ロゼッタ」を観てみてください!
小麦粉の袋にしがみつくロゼッタに共感できるならGO!です。
      
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