滞在許可証獲得者の義務とされているフォルマシオン・シビックに行ってきた。
移民・外国人受け入れ国際機関ANAEIに呼び出され、「必ず出席するように!欠席、遅刻は滞在許可証の発行に影響します」って書いてあるから眠いのに必死で行ったよ。
ニース県庁とは違う建物でフランスのやることには珍しく事前に地図まで渡されていた。(ガイジン用の研修会だから?)
公民館みたいな建物にガイジンばっかりがひしめくのか、、すごい光景になりそう、、、そんな事を考えながら地図どうりに進んでいくとまさかの掘っ立て小屋が。
フランスに来て良かったかもと思う時、それは30過ぎても心の底から驚く事が日常的に起こるから。
日本にいたら30年も生きればあとは日常、当たり前の生活がだいたい予想どうりに毎日繰り返されて、腹から声が出るほど驚くことってあんまりなく過ぎていく。
でもフランスもコートダジュールなんかに来ちゃうとどうよ、一人で「えぇぇぇ~っ???」って声に出して驚くことばかりよ。
そんなわけで多摩市民館(川崎市)くらいの建物を想像していた私の前に現れたのは4棟の木造1階建ての小屋の一つに「FORMATION CIVIQUE」と30年位前に書かれたの?というような看板。
いまどき日本ではないよこんな小屋。
普段はダンス教室やさまざまなパーティーや会合に使ってるみたいでそれはそれでよくあること。
でも今回はニース県庁が外国人を集めて行う講習会だよ。
ニースって単なる地方都市。
地方なうえに天気がよすぎてみんな頭の中のねじ抜けちゃってるのよね、、。
「何これ?養鶏所?この中で私、何されちゃうの?」と怯えつつ出席をとると「あっちの棟にコーヒーなんかを用意してあるからそこで待っててください」だって。
日本では当然のこんなサービスもフランスではありえないこと。
理論上、外国人が始めて触れるフランスの公共機関なので「フランスって寛大で親切でしょ?」と思わせたいのがみえみえな予算が組まれているのです。
コーヒー、紅茶にビスケットまで(普段のフランスとは180度違う!)用意された小部屋で全員が揃うのを待つ。
そうしてアフリカ系、ヨーロッパ系、ロシア人2名、中国人1名に日本人の私の総勢22人が始めに自己紹介。
入国して3ヶ月の人から34年の人まで(←一体今までどうしてて、何で今?って感じだ)喋れる人からそうでない人まで千差万別。
そんな22人で四角く机を囲み、紙とボールペンを渡されて講義開始。
フランスの国土面積、人口、国旗やシンボルマークの説明、歴史、市民の権利、行政システムなんかを英語の通訳を交えてざっと説明。
なんてったって9時から16時までこんな話で眠いったらありゃしない。
途中でお昼が支給されることは知らされてたんだけど、サンドイッチ程度を想像してたら、ちゃんとレストランでムニュだったの。
といっても市場の中のブラッセリーだけど、前菜のサラダにメインはチキンとお米のクリーム煮、デザートにコーンアイス!コーヒーまでついたの!!
しつこいようだけど、フランスではこんなのありえないから!!
外国人同士でも「すっごい、めずらしい。(フランスがこんなことするなんて!)」って目をあわせつつなんか笑っちゃってた。
最後に「参加しました」って証明書をもらって解散。
でも私、まだ滞在許可証もらってないの。
私以外はみんなもう持ってるっていうのに。
私の場合もう5ヶ月待ってるのだが、ちょっと正式なルートでなく申請してるので待つしかないのよね、、、。
許可証が取れたらそのあたりは詳しく報告しますね。
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