中島 美嘉さんの「stars」に感動して歌詞を書き取ったと書きましたが、
これってフランス語の授業で行うDictée(書き取り)の日本語バージョン。
日本語を聞き取って書き取る作業なんて普段しないので妙に新鮮でした。
歌詞って文節と関係ないところで区切ったり、息継ぎしたりするので
書き取って全文をみてやっとつながる、みたいな部分が多いのです。
でも「聞こえた音を聞こえた順に書き出す」のではなくて
「文章を読み取りながら塊で書き出す」のでとってもラクでした。
そしてなんで語学学校でアラブ圏、ヨーロッパ圏の級友たちが
ものすごい書き取りが早いのかよ~く分かりました。
私も彼らに負けず、Dictée(書き取り)はできてます。
でもそれは本当に音だけを頼りに発音記号を掴み、
そこから考えられる綴りをひねり出す。
自分で書きだした綴りと先生の音読を何度も照らし合わせて、
聞き間違いはないか?発音されない文法上の綴り間違いはないか?を
確認に確認を重ねてできた集中力120%の結果です。
その間ライバル達(?)は一回聴いただけでツラツラ書き始め、殆ど修正しません。
いつも歯がゆい思いをしてましたが(笑)
自分が日本語のDictée(書き取り)をしてみて速さの秘密が分かりました。
母国語だと1つの単語から次にくる動詞が連想できます。
例えば「瞳」と来たら「開く」か「閉じる」、
「星」と来たら「輝く」「瞬く」などです。
感覚でつながってる名詞と動詞がさらさらと出てきます。
また母国語Dictéeも3行くらいしたところから
この文の中で使われる漢字レベルが大体わかりますので
聞き取った際にこれはひらがな、これは漢字という振り分けがニュアンスでできます。
これはフランス語Dictéeの時、その文で主に使われる、
人称、時制、整数の一致、をすばやく読み取る能力に相当します。
そういうところに無理がないとこんなにラクにDictéeができちゃうものかと驚きました。
要するライバル達はフランス語慣れしてるから次を予想しながら書けちゃうんですね~。
これはもう、私たちは本を読みまくるしか追いつく術はありません。
ところでガイコク人の日本語勉強中の方に「日本語の当て字」は
頭の痛い問題でしょうね~。
ヒヤリングで「ミツメアエタトキ」を書き出したら
「時」じゃなくて「瞬間」って言われたらなんやねん!って思うでしょうし、
「トワ二」なのに「永遠に」って、、、全然違うやん!って。
私ならふて腐れて勉強を投げ出すかもしれません。
それを考えるとフランス語なんてアルファベットの粋から
はみ出ることは絶対ないのでもうちょっとがんばろうと思いました。
生きてる間に使う母国語のボキャブラリーは実は大変少ないそうです。
せっかく知ってるならこの世で使いきりましょう(笑)。ピピっとクリックお願いします♪
カンヌ クロワゼット通りでイモ洗い
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