事件ったって私的なこと、とりわけ私の精神をかき乱した事件ってだけのこと。まぁひとつ苦労話を聞いてくれ、、、。
ことの起こりは18日、もう6回目になろう滞在許可証をもらうための県庁詣で。
先週、「滞在許可証申請中」という身分を示す「レセピセ」の有効期限の延長を申し出かたがた、イッタイゼンタイ手続きは進んでいるのか確認に県庁に出向いていた。
ガイコクジン専用窓口で番号札をもらうためにいつものように一時間半ほど列にならび、ようやくたどり着いた「窓口振り分けカウンター」で資料探しに30分は待たされた上で「あなたの申請資料はすべて揃っていますが、、、雇い主が直接ここに来てませんね。後は雇い主本人の来庁だけです。」と言われた。
私の雇い主は県庁に知り合いがいてその人のツテで来庁しなくていい手続きを踏んだはず。
なので雇い主にケータイから電話してその受付のマダムに直接説明してもらった。
その時も「あなたが直接来る、それだけが足りません。」と言っていたはず。
次週にあたるおとといの18日、私は番号札の列に並ぶため朝7時前には起きて8時には家をでた。
しかしここはコートダジュール。
電車がなかなか出発しなかったり、乗り継ぎのバスの接続に異様に時間がかかって(よくある事でもう驚かないが)順調に行けば1時間以内でたどり着ける県庁に1時間半かかって到着、間の悪いことに雇い主が先に到着してるではないか。
さらに悪いことに6回目の私でさえ見たことないくらいの最長の列。
こりゃあ、カウンターまで2時間かかるねと体験からすぐにわかった。
そして10時20分からひたすら並んで3時間、13時15分ごろやっと番号札をもらった。
その札をくれた白髪のショートヘアのマダムは先週と同じ人で「あ、あなたのことは覚えてるわ、内容はさすがによく覚えてないけど、、、。パトロンは?あ、これから呼ぶ?わかりました。では8番窓口で。」と言った。
雇い主と彼の一人息子、すなわち彼と彼ママと合流して3人で今度は8番窓口の順番をひたすら待つ。
約30分程して通された8番窓口のおっさんがこれまたクセものだった。
とにかく自分の仕事の範疇しかしない。
しかもアナログ作業!
21世紀だというのに自分のノートに書いた手書きの名前をひとつひとつ定規でたどって探してる!
どうりで8番窓口がやけに遅いなと思ったわけだ。
探すのに時間かかった上に、自分の手元に必要書類が来てないから許可できないときた。
書類は先週受付のおばさんが裏から出してきたのを見たからそこにある!っていくら言っても「そこは私の仕事の範疇じゃないから」の一点張り。
「おばさんとこ行って来るからちょっと待ってろ!」とおばさんのとこに行くとこんどはおばさんが「それは私の仕事じゃないから」。
自分で探すから中に入れろっつの[:むかっ:]。
というより自分で処理するからお前らもう帰れって感じにイラつかされたね。
ちょっと目を離したすきに「就業時間だから帰ります」って鍵の閉まった裏手に入られちゃって、さすがに彼が「こうこうこういうわけであのおばさんを出せ」って言ってくれて捕まえることができた。
先週私に「あとはパトロンヌの参庁のみ」と言ったのとは別のおばさんだったけど私のファイルを探させ、書類を出させたら先週挟まってたはずの書類がない!
で、案の定「この書類がないとダメ」と言う。
でももうずいぶん前に送ってるし、先週見たんだけど「今、ここになければ私は何もできない」そうで、じゃあもう歯磨いて寝ろ!こんにゃろ![:怒りマーク:]って具合に終わった。
しかも8番窓口へは長―い列に並ばなくてもいい方法があったらしく、じゃあそう大きく書いて掲示しとけ!と要領のわるい対応にイライラ。
イライラしてるのは私だけでなく私のパトロンヌも彼も同様。
彼のイライラは私にぶつけられ「お前がフランス語よくわかってればこんなに待たずにすんで、今頃ニースで楽しく買いものしてるのに!」と言ってきた。
なんだと!8番窓口かどうかはあのカウンターに行くまでわからないのに何を言う?だいたいお前は並んでないだろ!車も免許もなくてママの車で来た役立たずのクセに何を言い出すか!って普段なら言い返すけど、彼ママの手前それもできず、すべての不満を飲み込んだ。
だいたい今やフランス、特にコートダジュールで働きたいとは微塵も思っていないのでこの許可証自体大して欲しいとも必要!とも思っていない。
そんなものに今まで何時間、(正確には2005年12月中旬から待ってます)無駄な時間をすごしたか。
アホフランスジンに散々搾取された時間を思うと本当に悔しい。[:悲しい:]
敵もアホなら味方だと思っていた彼までアホだった事(笑)に呆然自失となりその後は急性ウツ病状態に。
ほんとーに何にもする気にならなくて脳が完全停止状態。
なにか考えるととたんに悔し涙が流れる。
何に対しての悔し泣き?その答えがでてこない。
多分自分の人生すべてにたいしての漠然とした後悔の涙[:あせあせ:]だね。
今までの数々のフランスに憧れてた頃の思い出がスローな走馬灯のようによみがえり(笑)、そのすべてに対して今回裏切られた悔恨の念、、、。
私の20代のすべてを「フレンチ」にかけてきたのに、そのフランスはこんなにアホだったなんて~。私の青春を返して~!
もう何にもする気にならなくて、何もかもどうでもよくなって翌日の会社は休むと決めて夜中の12時にホテルのコンシェルジュに「具合悪くて明日休むから、よろしく言っといて、、、」と伝言し(こういう時、職場がホテルって便利かも)爆睡した。
目が覚めたらまともな国の住人になってますようにと祈りながら。
サボり休み明け、同僚に「なんか私、すっかりやる気をなくしたわ」と言ったら、「やっと一人前のフランスジンになったじゃ~ん」だって!
だからフランスジンは嫌いなんじゃ。
なんなら国境に「アホの国へようこそ」と書いておいて欲しい。
カンヌ クロワゼット通りでイモ洗い
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