TVで「アメリ」と「スパニッシュアパートメント」を観ました。
気がつけば両方にオドレイ・トゥトゥが出ていた。
別にファンでもなければ嫌いでもない、
キレイなんだかそうでもないんだか分からないフランス女優。
そういう特別な立ち位置をしっかり確立してしまった不思議な女性です。
「アメリ」は懐かしさからがっつり観たのですが、
相変わらず早口でしゃべるのでやっぱり何言ってるのか分かりませんでした。
あのカフェにももちろん行きましたよ(恥)。
「パリのイメージ」をこれほどまで具象化できる監督の手腕に
改めてシャポー!(すごい・脱帽)です。
意外と面白かったのが「スパニッシュ・アパートメント」。
舞台はスペインで、アパートに同居する各国の個性的な若者達のお話。
監督はセドリック・クラピッシュ(「猫が行方不明」が有名)。
セドリックの作品は本国の人間にとっては描かれているのが
日常過ぎてつまらないものが多いらしく、
これを私は「ニホンでの小津現象」と呼んでいる。
小津監督作品はニホンの日常を淡々と描いた名作で今でもフランス人には人気がある。
私もフランスでは懐かしさから観ることはあっても
あまりに日常過ぎて眠くなるのが常。
そんなわけで「スパニッシュ・アパートメント」もとりとめのない話が続きます。
このアパートで繰り広げられる多言語&多文化ワールドは
私の日常に近いものがあるので、なんだか面白くもあり、
疲れがよみがえってくるようでもあり、、、、。
「そう、そう、そう」ってたまにクスっと笑えるタイプの映画です。
相手によって、相手にわかるように表現を変えるって
ニホンジン同士でも必要なコミュニケーションスキルだけれど、
国が違う人相手だとよりバラエティー豊かな表現が必要。
ヨーロッパ育ちならそれも訓練されてるけど、
ニホンしか知らないで来ちゃうと、そういう時に使う
表現のストックもストック棚も脳内に設置されてないので
「在庫切れ」に。
(だからニホンジンはガイコクジン相手に「・・・・・。」と
黙って考え込んじゃうんだと思う。よく見る光景ですよね。)
「スパニッシュ・アパートメント」ではそういったストック切れの時の対応も
ニホンジンのそれとは違うので参考にしてみてください。
ふ~しかしヨーロッパでもやはり英語は強いと思わされる映画でもある。
サン・マルグリットの旅⑧ クルーザーに取り囲まれる島
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