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がっつりもらおう失業保険

パリでもそう思うけど、南に下るともっとそう思う。
それは「なんだって昼間にこんなに成人男女が歩いてるんだ?」ってこと。

失業がわりと当たり前の社会

ニホンでは平日の昼間に町をぶらぶらできるのは学生か主婦、でなければぷー太郎(今や死語ですね)と相場が決まってましたので初めてパリに行った時には驚きました。
多種多様なライフスタイルがあるから当然のことなのですが、昼間にcafeにいる人やのんびりしているがとても多かったから。これがコートダジュールに下るともっとびっくりする。
なにせ元気いっぱいに「失業中さ~」と言う老若男女がい~っぱいいるから!!

がっつりもらおう失業保険
目の前は海のブラッセリ。車が停めやすい(もちろん路駐)からよく利用していた。

フランスの社会保障はほんとうに素晴らしい

フランスの社会保障はほんとうに素晴らしい。
これだけは事実。これだけは高く評価しています。

なんたって自己都合で辞職しても(一定の時間、期間を就業していれば)、なんと6ヶ月間も、給料の8割が失業手当てとして支給されるんですもの!
コートダジュールで夏に4~9月、または5~10月いっぱい働いて、残り6ヶ月を失業保険でまかない、また夏が来て、、、というサイクルでも結構過ごせちゃうんですよね(笑)。

だから水着の美女を見ながらウハウハで夏の仕事して、その後は失業手当をもらいながらバカンス(なにせ住んでるところがバカンス地)、何の向上もないまままた夏が来て、を繰り返してるうちにいい歳になっちゃった大人がいっぱいいるんです。(そしてみんながそうだからつい流されちゃって、、、怖い怖い)

失業手当のもらい方

がっつりもらおう失業保険
ASSEDIC(現Pôle emploi )ANTIBES JUAN LES PINS

失業手当てをもらうには確かアセディック(注1)のリヨン本部に手紙を出すと、居住区のアセディックから書類が送られてきて、同時に面談日を決めて退職状況と就業期間からもらえる額と期間を教えられて、その後は毎月何日までに現状申告(電話かネットで)と時々ANPE(注2)から呼び出し(仕事探しを手伝ってっくれる)に応じれば登録した銀行口座に振り込んでくれます。

注1)ASSEDIC (Association pour l’emploi dans l’industrie et le commerce )「アセディック」:①失業保険を振り込む団体 ②そのまんま失業保険のことを指すことも(Toucher les Assédic.で「失業保険もらっとるねん」)

注2)ANPE( l’Agence nationale pour l’emploi)「アーエヌペーウー」:1967年創設の国家雇用庁の頭字語で現在はASSEDICとともにPôle emploi(注3)に組織編制され就職活動と失業補償を支援する公共機関となっている。

注3)Pôle emploi(ポールエンプロイ):フランスでの雇用を担当する行政機関(EPA)。2008年12月に国家雇用庁(ANPE)と産業および商業における雇用協会(Assédic)が合併。ポールエンプロイの国際ネットワークは、ヨーロッパおよび国際的に年間30,000〜40,000の雇用を提供している。

すべての対応がすばらしい

振込み記録はネットでも見れるし、フランス社会保険庁についてはこの私が珍しく「パーフェクト」と
認める程の良い動き
をしてくれます。

アセディックの職員はどの人も「なんとしてでも失業保険をもらえるようにしてやるぞ」って感じで私のかなりつたないフランス語をちゃんと聞いてくれましたし、就職口の相談にも乗ってくれました。(その時は遠い地域のスシ職人の仕事しかなくて断念)

フランス語も英語もダメなのに給付まで一切の滞りなく迅速、丁寧かつ親切に対応してもらえたことは何十年たっても感心と感嘆と感謝の嵐です。

社会保障制度にみるフランスの底ヂカラ

あんまり働かないでも充分な社会保障がされている。
ちょっと税金が高いけど、ちゃんと自分たちに回ってきてるので不満はないのです。
これって当たり前だけど大事なこと。

いわゆる自己都合退職で8割の高待遇なんだから、怪我や妊娠や会社の都合での退職・休職は当然もっと手厚い。だからシングルでも子供は生めるし、辞めなくていいから仕事も続けられる
仕事をする人が多ければ税金もよりきっちり回収できるわけで、気がつけば相互援助がこんなにも円滑にできてる社会システムもないだろうとフランスという国にいたく感心させられるわけです。

もらえるから払うし、払えるうちは誰かが助かればいい
現実はここまでシンプルじゃないけど、
コートダジュールのような季節労働地では半年労働、半年休みもフツウのこととして浸透しています。

職場には必ず「失業保険の達人」みたいな人がいるのでその人を見つけることが大事!私もわけがわからぬまま「ここに電話しろ!」ってもらった番号がアセディックでした。

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