コートダジュールにやってきて高級ホテルを利用するお客様と
コートダジュールの住人とは明らかに人種がちがいます(笑)。
一番はっきりわかるのは「ニホンへのリスペクト度」。
特にビジネスでニホンを接したことのある人からは
「ニホンジン!?これはこれは、、、」的な精神的な歓待を受けます。
過去に彼らが接したであろう数々のニホンジンの皆様の品行のよさのおかげで、
「ニホンジン」であるというだけで、私は何もしてないのに
「賢く、礼儀正しく、仕事熱心で、誠実、、、」という人間像を投影されております。
トム・クルーズの「ラストサムライ」の中での村人達の描写がそれに近いでしょう。
また、お金持ちのほとんどはすでにニホンを旅行していています。
彼らはお金持ちなゆえに、ニホンでも由緒正しい旅館や料亭に出向くので
どこへ行ってもかゆところに手が届く、見事なサービスを受けるのでしょう。
そして気品ある彼らゆえに道行くニホンジンからも大切に扱われるらしく、
やはり彼らからも「ニホンジン!?ニホンジンは皆親切で、礼儀正しい」と
愛しさにも似たニホンジンへの尊敬の念を投影されます。
以上の2点はもしかしたら、
私が南仏でサービス業の現場にいることと関係が深いかも知れません。
フランスジンのサービス=悪い。
その中でも南フランスのサービスは世界でも最悪と言われています。
そんなサービスを受けている真っ只中(お気の毒です)でニホンジンの私を見た時に
ニホンで受けたキメ細やかなプロフェッショナルサービスを思い出し、
話かけずにはいられないのかも、、、、。
そんなわけで裕福層からは何もしないでも「ニホンという名の後光」で守られてる私。
ところが一転、生まれも育ちもコートダジュールみたいな庶民層では
「ニホン?ブルース・リー?」「カラテ」「シュシ(SHUSHIのフランス読み)」「中国」「アチョー!」と広くアジア圏全般を指すに留まります。
彼らの中では「フランスが一番進んでてアジアはまだテレビない」くらいに思ってる人も平気でいます(笑)。
そんなことが言葉の端々から発覚しても、私は「あぁ」と思うくらいですが、
そんな時は何故か庶民層でもニホンを知っているフランスジンが黙っちゃいないというおかしな状況になるのです。
「ばかいっちゃいけない。ニホンってのはテクノロジーが進んでて、皆パソコン使ってて、、、電車は1分も遅れず時間どうりに来るし、3分も待たずに次のがくる(多分山手線)タバコは喫煙場所でちゃんと吸うし、ごみもゴミ箱へ捨てるんだよ、自動販売機が、、、ケータイで、、、、」
とか、もう、私はこっちの説明の内容が聞きたくて黙ってるようなもの。
そんなところまで褒められて恐縮です(爆)。
なので私の中で「ジャポン」をどのように知っているかは
「裕福層」「ビジネスエリート層」「知識層」/「無知層」と線引きする指標となっています。
その断絶の格差はすさまじいと分かっていると
コートダジュールで地元民との出会いがあった時にショックを受けないと思いますよ。
カンヌ映画祭 北野武レッドカーペットで、、
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