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小さな町

ジュアン・レ・パンは小さな町、というより地区なので、
歩けばずえったいに知りありにぶつかります。
アンチーブ~ジュアン・レ・パンに地域を広げたところで、
めぼしいストリートはたかがしれてるので偶然の遭遇はよくあることです。
ジュアンのメインストリートを25mあるくだけで4人も知り合いに会い
いちいちビズ→サヴァ~?今何してんの~?のご挨拶→なぜか何かしら相談、、、と
毎回立ち止まるので通り抜けるのに2~30分かかったこともある。

しかしそれでもぜんぜん会わない人
本当にしょっちゅう会う人の差はすごいものがあります。
その差はいったいなんなんでしょう?
いわゆる〝波長〟というものなのでしょうか?
私にはジュアン・レ・パンに来てすぐのころ、脅威の偶然遭遇を果たした人がいます。
隣町アンチーブに住んでる(らしい)サミーです。
時間も場所もまったく統一性がなく、
2ヶ月半くらいの間に30回くらい「偶然遭遇」していました。
やがて互いに「またーっ!!」が合言葉になるくらい。
あまりにも変な時間、変な場所で偶然ばったり会う二人。
別に好きになることはなかったけど、本当に不思議な体験でした。
サミーも「二人で本書こう、題名は「偶然に、、、」ってのはどう?」って
互いに笑っていました。
毎回誘われ、毎回「こんだけ頻繁にあうならまた次に会った時に」と
答えていた私ですが、いい加減飲みにでも行ったほうがいいのでは?と思い、
何十回もの「偶然の出会い」を果たした後に初めて正式に会ってお茶しました。
やっぱり好きになることはなかったのだけど(彼は美しいのですが)
なぜかそれ以降ぱったりと「偶然出会う」ことはなくなりました。
本当に不思議。
そのとき何かを得たわけでも、何か人生が変わったわけでもなく
ただ単にそれを機にもう偶然会わなくなったのです。
ところがそれから2年ほどたった、今日、さっき「偶然に」サミーと再開。
彼は友人と車の運転中、交差点で横断しようとしたのが私でした。
路上でそのまま会話。(南仏によくある光景。後ろに他の車詰まってます(笑))
多分私の人生が揺れているとき、彼はふらりと現れる役目なのでしょうね。
天使というのはいつもとてもそうとは言い難い姿をして、
実によく現れるものなのかもしれません。。
       時計前
現在ナンバー1に「しょっちゅう会う」のはアンチーブ⇔ジュアンのプチトラン運転手のおじさん!!私はいたるところで〝発見〟されていて恥ずかしい!!ひょっとして彼も私の守護天使?
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