先日うっかり「ベルばら」ヲタをカミングアウトしたくらいだから、
当然ソフィア・コッポラ監督の「マリーアントワネット」は観ています。
ソフィアはどの時代のどんな地域のどんな人の人生にもある
〝生きているが故の死の香り〟とか〝絶対孤独〟とかを
浮き彫りにするのが本当に上手だと思いました。
この映画ではたまたま主人公の女性が
「18世紀のフランスの王妃」だったけど、
仮に「現代の女優」で作っても彼女ならではの映画になったでしょう。
私は人間誰もが根本的にもってる「孤独」を感じながら生きるのが
好きなタイプ(爆)なのでソフィアの映画は好きですが、
そういう現実に直面したくないタイプの人にはオススメできません。
さてお楽しみの映像の方ですが、
もう、そのままPCの壁紙にしたいシーンがてんこ盛りです。
衣装やインテリアが最高にキュート!
本物のヴェルサイユ宮殿での撮影なのでヴァーチャル旅行気分も味わえます。
各シーンは笑っちゃうくらいの贅沢三昧の日々で埋め尽くされています。
そこが見どころです。
特に全編に登場する「否応なくジョシのココロを鷲づかみ」するお菓子は必見です。
あんなにかわいいお菓子がいつもいつもあっての宮廷生活じゃ、
ビックリ人間並みに太るのが相場だけど、王妃はなぜ太らなかったんだろう?
太り始める前に、革命→ストレス→幽閉生活→断頭台だったのだろうか?
(映画は革命のさなか一家で逃亡を図ったヴァレンヌから連れ戻されるシーンで終わっています。個人的にはこのシーンのヴェルサイユとアントワネットの表情が一番好き)
そしてフランスに住みはじめてから、フランス人は「悪いことの原因は何でも
ガイコクジンのせいにする」ふしがあることをうすうす感じているので、
アントワネットも当時の特権階級が長い時間をかけて生み出してきた
社会のひずみの全てをおしつけられたって気がします。
いくらなんでもたった一人で大国が潰れるほど浪費なんてできませんよ。
フランス人は自分達のアイデンティティを守るためならなんだってするからな、、。
普段仲良くない人とも平気で組むし、自分に都合のいい案なら徹底的に打算で動くし。
フランス人に限ったことではないけどフランス人のは特に露骨だと思う(笑)。
(現代でいうなら「失業率が高くて景気が悪いのはガイコクジン労働者が低賃金で働くせい、税金を払わない不法滞在者(ガイコクジン)が多いせい」と言ったところ。
私から見ると「そんなことより国民にもっと算数を徹底させろ」ってかんじです[:あっかんべー:])
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カンヌ クロワゼット通りでイモ洗い
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