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すごいのかすごくないのか?

実はここのところ仲居正広さん主演のドラマ「砂の器」を見ていました。
昨日いよいよ最終回・後編をも見終えて、なんとも言えない気分に。
「ひでお~」って、はぁ、、、[:がく~:]。
放送中に見ていた時より数段どすーんと重くのしかかるのは
真夜中に向けて3話続けて見たのがいけなかったのか、、、?
それとも自分が当時よりもっと大人になってしまったからか、、、?
「絶対孤独」みたいなものは誰もが持ち合わせながら、
なるべく気づかないように生きていくわけでけど
(人が「幸せになりたい」と願うのはそのためと思っています)
そこを書ききれる松本清張って本当にスゴイ!
精神的な苦悩を目だけで表現できる役者もスゴイって思いました。
ところでストーリーや役者の演技とは別に、
フランスで過ごした者の視点で感じたことがあります。
それは「NON VERBAL(ノンヴェルヴァル)」。
とにかくしゃべらないシーンが続くのが印象的でした。
VIE AU JAPON(仏語/生活編) 日本絵とき事典」によればニホンジンは

Les japonais sont très sensibles aux gestes amicaux et autres formes de communication non verbal.

つまり言葉を発しない方法でコミュニケーションが取れる繊細な民族とのこと!!
フランスで「砂の器」の主人公のような
無口で感情をださない男が主役の話なんてまずありえない(笑)。
しかもヒロインも苦悩を目でしか訴えないし、
主人公を追う刑事も無駄口はたたきません。
苦悩が内へ内へと向かってい内容とはいえ
しゃべらない人間3人で進んでいくストーリーなんて
フランスでは絶対作れないし、まず誰も見ない(笑)。
フランスでは「無口」なのは偏屈な性格
恥ずかしがりや=幼稚ととられるそうです。
しゃべりたくなくても無理してでも「しゃべる」のが大人のたしなみということらしい。
そういう意味では「わかってくれることを前提に」無口を貫きとおす
ニホンのおっさんの行動などは、〝他人に甘えてる〟というように取れるわけです。
「言わなくてもわかるだろう」という変な自信(特にニホンジン男性に多い)は
ノンヴェルヴァルでも〝わかってあげよう〟とする優しいニホンジンに支えられて
(甘えて)いるということを自覚する時が来たのではないでしょうか?
だってもし本当にノンヴェルバルが通用するのなら、
キリストだって釈迦だってひと言もしゃべらず布教・説法できたはず

だったらやっぱり一般人は知りえる言葉、表現の限りを尽くしてでも
いちいち声を発する必要があるのだろうと反省の念も込めて思いした。
もうひとつの仲居さん代表作「白い影」もハイパーノンヴェルバルですよね~。でも好き。でも一番は北野武監督の「HANABI」。しゃべらなすぎ。応援クリックお願いしまーす → 

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