映画「ホテル ルワンダ」を観て、結構へこんでる。
この映画のすごいところはよく制作費がでて、公開までこぎつけたなってこと。
一言でも、あるいはどんなに言葉を重ねても説明しきれないさまざまな歪みがここに集結しているのでぜひ観て欲しい。
「ホテル・ルワンダ」の主人公は大変頭がよくて冷静で、ヒューマンな部分においても尊敬に値する人物。
でも「アフリカ人」であることが彼にさまざまな不条理と悲しみを強いる。
西欧諸国から、全世界から見捨てられて見殺しにされる運命をも受け入れなければならないシーンでは「人種って一体なんなんだろう?」と思わざるを得ず、今はどっちの立場にもなりうる私は大いに泣いた。
フランスで生活するようになってから人種差別が身近になった。
キレイ事でなく毎日の生活には差別だらけだからだ。
まるで人種が違えば見ていい夢まで違うって位に、人種によって社会的階級が分かれているのを肌で感じる。
ニホンジンの私とて「上」目指すならそのいわゆる「ガラスの天井」にぶち当たるはずだ。
そんなわけでフランスに生きるガイコクジンは多くを望みすぎず、出すぎて打たれない範囲内での幸せで満足するように生きているのが現状。
フランスは過去、移民の労働力によって得た経済的繁栄を植民地時代には奴隷によって得た過去をキレイな昔話にしようとしている。
今ニコラ・サルコジ内相は利用価値のないガイコクジンを一掃するための法案を提案中だ。(表向きは功績を残せそうな能力の高い外国人には10年ビザを積極的に与えようというもの。)
「ホテル・ルワンダ」ではフランスだけが悪いわけではないのだが、フランスのウラ社会ルールを知った今の私には、他人事とは思えなかった。
日本の公式サイトはこちら。(やっぱり公開が危ぶまれてたのね、、。)
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