私はロメールファンではないけれど、
こうしてブログでお勧めする映画にロメールものが多いのはやはり巨匠のなせる技なのでしょう。
ロメール映画と小津映画の共通点
ロメールの映画は好きも嫌いも、だれの人生にもある単なる日常の一こま。
だから面白いって人と、つまらないって人に分かれるみたい。
私もパリでしか小津映画をみないし、日本でしかロメール映画はみません。
そして両者ともすごーくヒマか、すごーくかの地が懐かしいかのどちらか、あるいは両方って時にしか観ることはありません。どちらも食卓とか朝食とかのシーンがいいんですよね~。
「海辺のポーリーヌ」なんかいい
「海辺のポーリーヌ」もまさにそんな時に観ました。
ほとんど期待しないでお隣さんのお家事情って感じで流し見してたのですが、、、
正直おもしろかったです♪
セリフやテーマ自体もなかなかどうして、さすがロメールって感じだし映像で表現されるバカンス地の空気、時間の流れ、は最高です。
結局、全てがいいわけです。
内容もさすがロメール
年齢よりしっかりした少女ポーリーヌの迷いのない視線が弱くて情けなくて、矛盾だらけ、嘘や見栄にまみれつつもある意味けなげに生きてる大人たちのあほさ加減をいい塩梅で突いてくれます!
大人って?子供って?何を定義に線引きされるんでしょうね?
少女であるポーリーヌが恋に悩む大人たちと対等に恋愛談義し、「ごもっとも」な発言をするシーンが印象的でした。「大人って、、あほだな、、、」というポーリーヌのため息が聞こえてきそうです。
バカンスの感覚はロメール監督のこの2本で予習
海辺の別荘とビーチの使い方、別荘地での過ごし方、フツーの人のヴァカンス地での服装なんかも参考になると思います。
「海辺のポーリーヌ」と同じくロメールの「夏物語」でフランスの庶民のビーチバカンスライフは完全網羅できるのではないでしょうか?
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