「なんだってあんなに採用ベタなのよ!?」と採用に関して
不満と疑問に満ちた日々を送っていたある日、
とあるテレビ番組で若者たちの夏休みのバイトについての特集がありました。
南仏の季節労働で学んだこと
夏のバイト=季節労働でもあります。
エリックロメールの「 夏物語」の世界です。
(この映画を初めて見た時は「バカンスしに?バイトしに??って住む場所とか契約期間とかどうしてんの?!」ってなぞばかりで物語に集中できなかったのだけど、
今なら「そう!そう!」って楽しめそうです。)
とあるTVの実験
さてTV番組は男2人、女1人でバカンス用のアパートをシェアする10代の3人組のお話。
それぞれそこを拠点に夏のバイトを探そうと奔走する(①②)のですが、あっという間にバイトを見つけてきた女の子に比べ男の子たちはなかなか決まりません(③)。
一方で即決される女子
そこで番組が若くてかわいい女の子は男子よりどれほど有利か?を実験しました。
①「こんにちは~私ここで働きたいんですけど」
「履歴書ある?」
「はい。一応」
②「う~ん(履歴書をちらっと見て)、、、OK。いつからこれるの?」
「明日から」
「じゃ明日9時に来て」
「OK。じゃ、アドゥマン(また明日)」
、、、って早っ!!なんと、ものの1分30秒で採用決定でした(笑)。
はっきりいってどこの誰だかもわからないし、何をどれだけできるのかも把握してないうちに即決!?
これじゃあ、採用してから「この日は何時までしかできない」とか「これはできない」と問題おきないか?
そういう微調整は臨機応変にやっていくのが南仏流だとはわかっているが、はじめからやっておけばその当日になってごたごたしないのに、、と思うのは私だけ?
南仏の夏はこれでいい
このフィルムをみて、「あ~。本当に採用の際、実質的なことは何も考えないんだ。さすが南仏」ってすご~く関心してしまいました。
そして「どこもこんなものなんだ~」と変な安心もしました。
ついでに「かわいきゃいいんだ~」ってことも(笑)!
しかしこうして距離をおいて見ると、それぞれが労働そのものよりも、
そこでの新しい出会いを楽しんでるのかなー?とも思えますね。
南仏のような地方では変化するのは人間くらいだから、多くの人の興味の対象は「人」、娯楽も「人」、テレビもものすごくつまらないから一番面白いのは「人を見る」ことになるのかもしれません。
でもサービスのための人材、サービス向上のための採用ですから!?
この辺りがニホンジンとのメンタリティの差なのでしょう。
これでフランスのあらゆるシーンで従業員に何か質問しても「知りません」「ありません」「できません」と返ってくる理由がわかったような気がしませんか?
実際にさっき採用されたばかりだから「知らない」し「できない」んです!Oh!NO!
BON BOYAGE!
ちなみに
ちなみにフランスは恋愛大国ですから、当然(必然的に)夏だけ付き合う人が多いです。そのあたりの出会いや別れの重さ軽さ、ピュアさや適当さも「「 夏物語」がに描かれています。さすがフランスの小津、エリック・ロメール!
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