何でもかんでも押し付けられる朝食セクションをとても一人ではできません!と、事あるごとに陳情を述べて現状を訴え続けたおかげで新しくスタッフを雇ってもらった。私は近々朝食係を退陣するので、フランス人のスタッフに諸業務と共に一緒に仕事をしていくであろうタイ人研修生の扱い方のポイントを教えてあげた。
「NON」と言えないの
アジア人の新人さんと組む時のメリット・デメリットをつかんで上手く仕事を配すればフランス人スタッフだって何倍もいい仕事ができるはず。(ニホンジンの私の場合は「先回りのおもてなし精神」を発揮してお客様に幸福感いっぱいの朝食を楽しんでいただくことに貢献してきたもり
なんたってフランスでフランス人とする仕事して、アジア人ゆえのメンタルでの苦労と実務でのアドバンテージはこのホテルで私が一番知っているのだから!
まず最初に「言っとくけど、私達(アジア人)にとって「NO」っていうのはすっごい苦痛なの、、、」と軽く導入のつもりで話始めたらその部分からビックリされた。
「ま~じ~で~?なんでなんで?それってどういうこと⁉」と普段他人の話なんか全然聞かないフランス人が喰らいついてきた。こんなに驚かれる私の方がビックリよ。
フランスでの「Non」は訳すと「えっと~」
「「断ること」自体が申し訳なく思うからなるべく「断らない」方法や言い方を考えるの。フランス人みたいにまず「NO」って言わないの。
「NON」といいたくないが為に「OUI」って言ってるようなもんだよ。(笑)それで一人仕事が増えていっていっぱいっぱいになちゃうので気をつけてあげて。」って説明しといた。
なんだか珍しいことを聞いた喜びみたいので彼らの目は輝いてたよ。
それほど「NON」と言えないことは彼らにとっては衝撃的だったらしい。
フランスでの接頭語としての「Non」を訳すと、「えっと~」くらいの軽さだったようす。そこに意志や意見はなく、いうなれば反射。何か言われたら「えっと~」って言うみたいにまず「Non」の勢い。
なんだ~そんなに軽々しくNONって言っていいんならこれからもバンバン言おう、、、っと決意した私であった。
3年目にはお客にだって「Non」
ホテルでの仕事も3年目ともなると、即答で「むりむりむりむり。できません。ホントできませんから」って眉間のシワか手でバツのジェスチャー、いづれかのオプションまでつけてNONの大放出。
パシリみたいな頼まれ事は一切シャットアウト。
お客にさえも「あっちにあるので聞いてくれ」「ここではできないのであの人の頼んでくれ」と即答。
だいぶラクに、だいぶフランス人の仕事量に近付いてきました、、、、。
今後の課題
あとは「時間なので帰ります」がどんなに仕事が残っているときでも言えて実行できるとベストかな(笑)。
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