Ｆ君のおばあちゃん家

毎週火曜になると判で押したように「テニスしに」４人それぞれが車で集まる〝Ｆ君のおばあちゃん家〟ってどんなのよ？
単なる好奇心でその日は私も車を走らせた。

コートダジュールのプール付きレジデンスでの暮らしとは

ジュアンレパンからカンヌへ向かう途中の海岸沿いのシェル石油、その先の小道を右折。
超くねくねの上に、車３台は走れる幅と車１台がやっとの車幅が交互に現れる山道。
「こんなメリハリの利きすぎた道は私には道無理だから！」と多少憤慨しつつ運転できるのは私だけなのでがんばって登るとレジデンスの大きな門が現れる。
日本に比べれば広さのわりに安いコートダジュールの住宅事情。
とはいえ、これまたずいぶんとゆったりしたつくりのマンションですこと。

広いベランダはマスト

ここは大きなマンションが３棟に共有の庭、プール、テニスコートがあるリゾートマンション。
でも通年住む老夫婦もいて、そのひとりがＦ君のおばあちゃんである。
この日はすでにバカンスシーズンは過ぎたけれど、広～いベランダでくつろぐ６０代夫婦が
午後のシャンパンを片手にそれぞれ読書してるのが見えました。こんな青い海を見ながら夕方になるとシャンパンしちゃう老後があるなら人生悪くないですよね。

熟年夫婦がこれからの穏やかな暮らしの予感に浸れる天国

フツーの人がフツーに暮らすマンションのプールにしては、ニホンのちょっとしたホテル以上にキレイ。
少し経つと熟年カップルが午後のゆるい日差しを目当てにプールへ。
泳ぐでもなく、海を見るでもなく、静けさの中で本を読んでいた。
若い人が住むにはちょっと町から離れてるので淋しすぎるけど、老齢に達して毎日海が輝いてればＯＫという静かな暮らしを望むなら場所的にも、お値段的にもいい物件だなと思いました。
いくらなのか値段は知らないけど。