パリ郊外からトゥールーズにまで飛び火した移民系の若者の暴動。
一応治まったことになってるけど、そんなわけございません。
数年前の私ならこの報道を見て、
「郊外の若者は仕事がなくてヒマにまかせて大暴れか?」とか
「物を壊してるヒマがあるなら働け」くらい思っていたことでしょう。
でも、まがいなりにもホテルという労働者社会の縮図の中でで働いた私。
彼らがちょっとしたきっかけに暴動にまで至る気持ちがわかります。
もちろん口には出さないけど。
それはフランスで働いてれば肌でわかること。
人種差別、というより〝出どころの差別〟のようなものは
良くも悪くも根深くあります。(その辺りは日本と同じ)
フランスが階級社会なことはもとより広く知れてることですが、
フランス人の中でも家柄やら出身校やらではっきりきっちり分けられてるのだから、
外国人や移民が二の次、三の次なのは言うまでもないのでしょう。
そういった微妙に見下されたカテゴリーの人間の背負ったハンディは
個性や個人の能力で簡単に乗り越えられるものでもあるけれど、
「乗り越えよう」と意識するってことは〝確かにある〟ってことでもあって、、、。
そこで「乗り越えればあっさり乗り越えられる」という事実に
目を向けず(というか気づかず)仲間同士でたむろしてばかりの
若者のエネルギーたるや(汗)。
それにプラスしてニホンジンには考えられないほど
「後先考えないでまず実行」してしまう国民性(笑)。
しかも車庫証明が必要ないために
路上が定位置として停められてる車がびっしりの道路。
車に火をつける条件は常日ごろから整ってございます。
だから車が燃えるくらいは単なる意思表示。
暴動のうちに入らないのがフランスかもしれません。
(基本的に路上に車を置きっぱなしにした時点で翌日あるかどうか、
窓ガラスわられてないかどうかの心配はいつものこと)
だから、サルコジ、彼らの話を聞いてあげて。
「俺を見習って、吹き溜まりから這い上がってみろ!」くらい言ってもいいから。
サルコこそが今までの毛並みのいいお坊ちゃん大統領じゃないだから、
こそこそお金のニオイがぷんぷんするところにばかり外交してないで
悩める負け犬たちの声を聞いてあげて欲しいところです。
愛の反対は無関心っていうじゃないですか。
ちなみに下はニース県庁移民局。
この列はただ単に「整理券」を待つ列で2~3時間ほど。
その後担当窓口までまた1~2時間ほど待たされます。
なんでそんなに時間かかるかっていうと何から何まで効率悪いから!
ダジュールで働くニホンジンは皆ここでこの列にならびます。
(DSやっててもいいけど帰り際にかっぱらわれないようにね♪)
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