フランス式ラヴィアンローズの方程式

フランス式ラヴィアンローズの方程式

世界一のプレゼン上手はおフランス

つくづくフランスって世界一プレゼン上手な国だなぁぁと何かあるたびに思っています。
国の〝特産品〟が日本における精密機器のようにその性能や安全性など数値で実証されるものではなく、化粧品・食品・モード・アートなど感性でしか測れないものであるところにその成功の秘密が隠されてるのでしょうが、なにかこう、まぁまぁなものでも上手に売ってしまったり、そんなすごいものでもないのに外国で大好評を受けてたり、、、(笑)。

Vélib(ベリブ)の深い闇

ところでパリで大成功した〝Vélib(ベリブ)〟。Vélibとはフランス語の自転車(ベロ VELO)と自由(リベルテ)からなる自転車のレンタルサービスのこと。



最近はベリブ乗り場が記載された地図に買い替える人が多いほどすっかり定着。中心部のさらなる充実と同時に郊外へも拡大するそう。

道にあるものは何でも盗まれるフランスでよく成功したなーなんて思っていたら、やっぱり盗難、破壊にそれぞれ500台、つまり1000台ほど被害にあってるんですって!全然知らなかった、というか知らされてなかった!

操業初年度には少なくとも3,000台の自転車が盗まれました。これは当初の予想をはるかに超える数です。2009年8月までに、サービスが開始された20,600台の自転車のうち、約16,000台(全体の約80%)が破壊行為または盗難のために交換されました。(中略)

社会学者のブルーノ・マルズロフは、予想外の破壊行為率を、郊外や都市の貧しい人々、特に彼らが特権的なボボまたは「ブルジョア・ボヘミアン」、トレンドに敏感なフランスの都市中流階級として認識していることに憤慨している移民の若者によるフランス社会に対する反乱の兆候として解釈しましたVélibのシステムの主要なユーザーと見なされるクラス。「これを他の不幸、特に車の燃焼と関連付ける必要がある」とマーズロフ氏は2009年に述べた。首都の労働者階級の郊外での2005年の暴動に言及した。彼は、ヴェリブの破壊行為を、社会的排除に対する「反逆の一形態」の一部であると説明しました。

https://en.wikipedia.org/wiki/V%C3%A9lib%27

8割破壊されたってビックリ! なんか闇が深いですね、、、経済格差や教育格差は日を追うごとに広がっておりまして、この「フランス都市部の中流階級が使うもの」が「憎しみの矛先」となって過剰な破壊行動を受けるというのはなんともやるせないです。まがいなりにも労働者階級の移民をしている私にとってはなにか切なさに胃がチクチクする話です。

闇があるということは輝く部分がある、の発想転換がスゴイ


ベリブの施設や自転車って税金ですよね?日本で市の政策で1000台も盗難被害をだしたら非難されやしませんか?エコだしエコノミーだからそんなことはどうでもいいのか?

そんなに盗難があっても「成功した事実」のほうにスポットライトを当て続ける。フランスのやり方だな~って感心しました。

ニホンも政策や計画の小さなつまづきを徹底攻撃してつぶすより、それも踏まえて成功した部分をもっと賞賛してあげてもいいのにな、と思います。

フランス式ラヴィアンローズの方程式

2007年は二ホンでやたらと叩かれる若者タレントやスポーツマンが多かったけど、20代を吊るし上げる社会って異常です。海外からその様子を見てるとちょっと怖かったですよ。

もっと、いい意味で他人のことはどうでもいい社会になれば、みんなのびのび暮らせるのではないかな~と思います。そして改善の余地のある部分はフランス式プレゼン技でカバーそれがラヴィアンローズの秘訣かも?

私たちも今日一日だけ、自分に起こる出来事の光の当たる面だけをとらえて褒めたたえてみませんか?私たちだってフランス人と同じ「ヒト科ヒト」の動物です。やってやれないことはない!フランス式ラヴィアンローズの方程式は一生使える最強Happyメソッド。達人になると他人にも寛容になれるから、まずは今日一日、できたら明日ももう1日、やってみよう!

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