ここはフランス。
しかし私は今まで「生粋のスランス人」なんてお目にかかったことはございません。
フランス生まれのフランス人でもオリジンは様々。
国籍はフランスで両親もフランス人でも三代も遡ればたいてい異国の血が混じっており、
結局「○○系フランス人」と自称することになる。
フランスに住んでる人はぱっと見フランス人でも、アジア人でも
国籍はどこか?
オリジンはどこか?
どこの国とどこの国の血を引いているか?
などと聞いていくと、皆それぞれにファミリーのヒストリーがあっておもしろい。
例えばオリジナルは中国人の元同僚は
ラオス生まれで現在はフランス国籍。
ラオスの地理上中国語、タイ語、出稼ぎ経験で得た日本語少々に
仕事のための英語、フランス語を操るマルチぶり。
ファミリーの歴史は一晩はかかって涙必須らしい。
ところが私ときたらどうよ?(笑)
「ニホンジン。日本国籍。両親も、祖父母もニホンジン。
多分100年、200年遡っても先祖はみなニホンジン。」
以上で会話終了~。
ファミリーの歴史も、「みんな元気です」で終わり。
平和のなせるワザなのでこんなことを言うのは不謹慎ですが、
そのあたりの話題に乏しい人種でごめんってかんじです。
一度ニホンから出て、そこから見ると、
単一民族国家の日常って大変不思議です。
なにせ「なにも言わなくても」だいたいみんなの価値観にぶれがない。
ニホン文化の全てはとにかくそのひと言に尽きます。
だからみんな黙って勉強するし、みんな一生懸命働いてお金を稼ぎ、
悪いこともせず、変わった言動も控え、平和に暮らすことができるのです。
ちょっと古いけど例えば「騒音おばさん」。
あのような変わった主義・趣向をお持ちの方はフランスに(こそ)いておかしくないけど
フランスだったら彼女が第一声を上げた時点ですぐさま抗議され、
その場で話合い(というよりかいい争い)の末、
続行されるのであれば地域の男達が黙っておらず、吊るし上げ、
または警察に通報し、警官に常駐させるか連行という
スピード解決になると思います。
(特にフランスでは騒音を出す人に対しての抗議はすばやく激しい)
ニホンジンは単一民族なために「言わなくても分かる」こと
つまり「暗黙の了解」という名の世間で育つため、
相手のこともわかってる、自分のことも分かってもらえてるって
単純に思っててそれ以上考えない傾向があると思います。
相手に聞かない。自分の意見をしゃべらない。
ニホンで起こる寒々しい事件の数々はどうもそのあたりの
慣習からきているのではないかと思うのは私だけではないはず。
コミュニケーション不足云々ではなくて
単純に尋ねること、常に意見を持ってしゃべることを
できれば小学生くらいから訓練したほうがいいと思う。
その方が明らかにニホンジンの英語力の向上にもつながると思う!
(こんなに頭がいいのに英語がしゃべれない民族って他にいないからね~(笑)。)
ところでフランスの中では珍しく、
コートダジュールでは「英語」が牛耳る世界が強いんです!
なのでフランス語がちんぷんかんぷんでも英語ができればOK。
英語だけでフレンチ気分を味わえる数少ない観光地なんです。
ただ、やっぱり自分の意見だけは言ってくださいね~。
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大人の男女で来るところ
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