私はこちらに来て間もない頃、ニース在住の長い日本人の方に、
「カフェくらいで払わなくていい。だってあなたお金持ちじゃないでしょ?」と
言われ、それからカフェなどでさりげなくフランス人や観光客をチェックしました。
それまでは義務のように当然1ユーロ前後をあげていたと思います。
するとやっぱりチップを払うのは外国人観光客、お金持ちのバカンス客。
われわれ庶民は50サンチームだすか出さないか程度(出さない人が多い)。
よく考えたら常連はチップ出さなくても頻度でその店に貢献してるから、
1年トータルでその店に落としていってるお金は同じ位かもしれません。
そこを押さえると、今の自分の立場から、払うべき金額も見えてきます。
例えば長期滞在の初日でその後もそのカフェに通いそうなら
1~2ユーロを規則的に。
逆にもう来ない町のもう来ないカフェで、気分よくお茶できたのなら、
ちょっとばかりチップ弾んでもいいような気がします。
私自身、カフェサービスをしてるのでチップを頂く側からずばり言うと、
1ユーロ以下のコインはいらないし、
(それ以下の小銭ならここではなく、道端にいる人にあげてくれ)
あえていうなら、お金持ち(多くは不労所得者)からがっつり頂くから、
そんなに裕福じゃない人は無理しなくていいよ、、ってところです。
カフェを運んできたり、下げたりするのは彼らの仕事。
彼らがサービスで肩もんでくれたり、足指圧してくれるわけでもなく、
当然の仕事をミニマムにしてるだけで、
その当然のサービスに「チップどうしようか?」なんて悩む必要ありません。
私は基本的にカフェではチップなし。
払うとしたら、、例えばその辺で指を切って血が出てて、
それを洗わせてもらって、絆創膏までもらったのなら、
もちろんお礼と共にチップも残します。(それでも2ユーロだな)
そのくらいしてもらったのなら当然払う。
けれど、コーヒー持ってきてくれて、
「ナニ人?」「へー!」みたいな会話をした程度では別に払いません。
(もちろんありあまる程の所得があれば話は別!)
ちなみに私の相方は絶対チップあげる派。
気持ちよくないサービスを受けてもそれをチップに反映させるようなことはなく、
それでもチップ置いていくので、「えらいなー」と思います。
彼のおごりの時は私がチップを、私がご馳走する日は彼がチップを払う、
そんなふうにしていますが、「チップを払う」気持ち自体は彼のもの。
とにかく「カフェでは2%くらいが相場だから、、」なんて
義務的な考えでチップを払うなんてナンセンスだと思います。
チップの金額よりも席を立つ時に「ありがと」や「さよなら」を
にこやかに言って去っていく方がよほど重要だし、
事実(締まり屋の多い)フランス人の多くはこの作戦を使っています(笑)。
ウエイター側も嬉しいものです。
サービスも愛想も悪いうえにまずいカフェ出されたのに
へらへら笑ってチップを置いて去ってゆく、
このチップとニホンジンほど意味不明なものはありません。
↑ジュアンの中心地にある老舗カフェ クリスタル。
昔の白黒写真にも載っているほど昔からあるジュアンのシンボルカフェ。
そんなにおしゃれとは思わないけど、マンウオッチングするには最適の立地。
これも決して断りませんとも!→
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