日本人にとってバスタブなしのバスルームって衝撃的に無理だけど、
フランスではかなり一般的。
自宅でも引っ越してきて、先住者のせっかく置いていったバスタブを
自分のライフスタイルにはいらないからと捨ててしまう人もいるほど。
あればあるで入るけど、なくても一向に構わない人、
あっても単なるシャワーの受け皿なだけな人、、、、と
バスタブなしでも生きていけるのがフランスの普通なんです。
そこで問題はホテルのお風呂事情。
フランスで1万円前後のホテルではシャワーのみというところも少なくありません。
私が始めてコートダジュールに来て、その足で向かった、
プロムナーデアングレ沿い、花市場に近いメルキュールホテルでも
まずぶちあたった問題は次のようなものでした。
「キレイで広くて、海が見えて明るくてかわいいインテリアの
リニューアルしたばかりのシャワーのみのお部屋と、
先時代的インテリアで裏通り向きで薄暗くて狭いけど
リニューアルしたバスタブ付きバスルームがある部屋しかないけど、どうする?」
日本を離れてまだ2週間しかたってなかった私にいきなり究極の選択ですよ。
でも、その後の住居も定まらなかった当時「これがお風呂に入れる最後かも」と
いう思いから薄暗いバスタブ付を選びました。
(そしてその予感どおり、バスタブ付の家に住めるようになったのは
それから2年後のこととなりました)
メルキュールの後、安くてでもせめてキレイなホテルをニース中探すも、
「その値段でバスタブ付きは無理」という結果に。
最終的に長いことお世話になったニースのREX(地球の歩き方割引10%)にも
バスタブはありませんでした。
やがてたどり着いたジュアン・レ・パンのとあるヴィラのお手伝いさん部屋は
完全個室、冷蔵庫、オーブン、ベット、テーブル、トイレ、シャワーと
なんでも付いてて1LDKって感じの広さでした。
ここも以前はバスタブを置いていたのをとっぱらって
シャワーブースだけになっていました。
ここでの生活は2年。
2年間の風呂なしはやっぱりつらかった~(泣)。
だから、はじめはプラスチック製のゴミ箱にお湯ためて立った状態で「入浴」したり、
洗濯用の巨大プラスチック製おけで半身浴したり、いろいろ考えましたね。
容器はあまり大きいと、その後お湯を捨てられなくなるし、
ちょうどいい大きさの物がなかなかなくて、ずいぶん苦労しました。
あったらあったで売り場で周囲を見回しつつ、入れ物に入ってみたり、、、。
そのおかげで自分の体が意外と小さかったり、
思ったより大きかったりするのがよくわかりましたけど(笑)。
(下手すると〝バスタブ〟から抜けられなくなる伊集院光状態になるので注意!)
小さい桶の中で中国雑技団顔負けの軟体浴をしいられたり、
少しずつ動いてローテーションで体を温めるという涙ぐましい努力をしてました。
(お蔭様で今はバスタブ付のアパルトマンで泡風呂まで楽しんでます。
成り上がりと自称しています♪(小さな幸せを大切に、、))
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