「マニキュア薄め液」って一生使わない人と
常になんとなく持ってる人とがわりとはっきり分かれるアイテムだと思う。
私は後者。
日本では化粧品も置いてある薬局で手に入ると思います。
フランスではそういう薬局はパラファルマシーと呼ばれていますが、
そこで「マニキュア薄め液」があるかどうかは微妙なところ。
しかも「マニキュア薄め液」をフランス語でなんと言うのかいつも調べ忘れてて
聞くのも面倒でついついおざなりに(笑)。
でもいよいよ手持ちのどのマニキュアも濃くなってきたある日、致し方なくセフォラへ。
普段は「見てるだけです」で即効追い払う店員さんに
「あのーなんちゅーか、ヴェルニをréduireするやつを探してる」と必死の説明。
店員さんがカンを働かせて「あ!もしかしてマニキュアがépqisになった時に使うやつ?」って気づいてくれて無事ゲット。
「マニキュア薄め液」は英語ではTHINNER 、
フランス語ではDILUANTといいます。
マヴェラのDILUANTを手渡されて、
「あ!そうだ!「薄める」ってréduireじゃなくてdiluerだった!」と気がつきました。
réduireの〝割引する〟の意味が〝割る〟って漢字の印象で頭に残ってて、
「マニキュアを〝割る〟」って言いたい時にとっさに出てきてしまったのです。
réduireは①減らす、削減する、縮小する、短縮する
②値下げする、割引する
③誰々を何々に追い込む
④何々を細かくする
・
・
⑥ソースを煮詰める
ですからね、「薄める」なんて意味は全然ない上にある意味間逆じゃないですか!
はずかしー!本当にあのときの店員さんよくわかったなー(冷)。
それにしても店員さんの言った「épqis」という表現も気になった。
épqis(e)は①ぶ厚い
②ずんぐりした
③豊かな、たっぷりある
④濃厚な、密な、深い
⑤鈍い、粗野な
マニキュアが「濃くなってきた」状態を
「ぶ厚い」で表現するなんてなにかしっくりこない。
これらのニュアンス違いの体験から私の頭の中のフランス語の単語は
仏和辞典の日本語の訳、とくにそこに記された
漢字そのものに対して持っているイメージでフランス単語を覚えてしまってることを思い知らされた。
私達は漢字を読んでいるのではなくて、記号としてそのニュアンスを掴んで理解する。
フランス語単語もそう。
だからやっぱりフランス語勉強のはじめから
仏仏辞典を使って全体像を読み取っていくのは、
ものすごい遠回りであって実は唯一確実な道だったんだなぁ、
と今更ながら思ったのでした。
人への第一印象と同様に単語への第一印象も変えられないのです(泣)。
与えるにせよ受けるにせよファーストインプレッションは大切にしようと
ついでに思いました(笑)
ちなみにMAVALAの薄め液使い易いです。
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